最近のいじめはSNSやネットの登場によって、陰湿さが増していますね。
さらに昔だったら言わないような言葉のいじめが繰り返されることによって、立ちなれないほどにダメージを負う事があります。
これを繰り返すいじめっ子にはどのように対処したら良いのでしょうか?
この記事では、私が仕事柄、いじめや不登校になる子どもたちが、実際に使ってきた、
「いじめっ子に効く言葉」
を2段階に分けて準備しておく方法や、それを使う前の段階でできることなどを御紹介します。
もちろん、大人のいじめにも役立ちますよ。
目次
いじめっ子に効く言葉で反撃する前に必要なことは?
いじめっ子への最初の対応策は「無視」!
いじめ問題全般に関してですが、子どもも大人も、まずは、
「いじめの対象にされないための観点を身に着ける」
必要があります。
これが具体的に理解できていない方がとても多いので、まずは下記の記事から学んでみてください。
いじめられ体質を改善する3つのポイント!いじられにくい雰囲気とは?
しかし、そうしてでも、いじめっ子の対象になってしまったらどうできるでしょうか?
最初にできるのは、言葉での反撃ではなく、まずは、
「無視する」
ことなんですね。
なぜなら、いじめっ子が「病みつき」になっているのは、相手が必死になって怒ったり、泣いたりする、冷静ではない対応を見て楽しむ事だからです。
いじめっ子は、たとえ大人であっても、
「相手が取り乱すほど、充実感を感じる」
からです。
最低ですね‥
この時点でいじめっ子は、
「負け犬」
の特性が満載である事が分かりますよね。
まぁ、でも、それが現実なので、こちらとしては、聞こえなかったふりや、聞いていても無反応、もっと言うと、
「あれ?あんたいたの?なんか言ったかな?」
という構え方が効果的です。
別の表現だと、
「落ち着いた無視」
を基本的な態度にしていくと、いじめっ子に
「いじめの旨味」
を与えずに済むんですね。
このように、いじめっ子に効く言葉で反撃する前に、まずは
「余裕ある無視」
を心掛けましょう。
無視しても諦めないいじめっ子には言葉で反撃しないとダメ!
この「落ち着いた余裕ある無視」をしても、反応するまでしつこいいじめっ子もいますね。
そんな相手には、
「いじめっ子に効く言葉」
で、明確に反撃しなければなりません。
なぜなら、しつこいいじめっ子は、無視されると、反応するまで粘り、
暴力に繋がることもある
からなんですね。
もちろん、言葉で反撃すると、いじめっ子が必ず諦める場合だけではなく、逆の結果になることもあるかもしれません。
しかし、そこまでしつこいいじめっ子には、結果はどうでも、こちら側の
「いじめられない権利」
を明確に主張しておくことがトータル面で見て賢いと言えるんです。
いじめっ子に効く言葉は2つの段階で準備しておく!
いじめっ子に効く言葉は「考え方」を理解して準備する!
では、具体的に、いじめっ子に効く言葉を準備しておきましょう。
この点で重要なのは、1つ1つを覚えるというよりも、
「2つの段階に分けて、考え方をマスターし練習する」
という事なんですね。
そうしないと、あなたのいじめっ子に、個別に対応した言葉を返すことができないからです。
そして、言われたことを機械のように繰り返すだけの姿勢から、この「考え方」ができるような構え方になると、
「いじめの状態を第三者目線で見れる」
ようになっていきます。
私が相談を受ける親子でも、この客観的な目線で見れていないことがいじめを誘発している場合が多いんですね。
しかし、
「客観的視線で考える力」
を身に着けると、悩むだけでなく、いじめを避けていくためにはどうしたら良いか、よりベターな対応方法に気づけるようになっていきます。
では、2つの段階に分けて、いじめっ子に効く言葉の考え方を見てみましょう。
いじめっ子に効く言葉①「特定の点をいじめられる場合」
引用:https://moon-lights.jp/psychology-of-people-to-ignore/
いじめの入口は、この、
「特定の点がいじめの対象になる場合」
が多いのではないでしょうか?
- チビ
- デブ
- ブス
- 性格が暗い
- 髪型がダサい
- くさい
- 話し方
- 態度がムカつく
など、見た目と言動がいじめっ子の気に障る、からかいやすいというような事ですよね。
ホント、レベルが低い話ですが‥
しかし、残念ながら、これは大人でもあるかもしれませんね。
この段階で、いじめを回避できると、それ以上の陰湿ないじめにつながらない場合が多いとも言われているんです。
このような場合に、一番避けたいのは、
「感情的に否定したり、怒る、泣いたりする」
ことですね。
当然ですが、誰でも気にしている事を含めて指摘されて、そこをいじめられることはショックですし、腹立たしいですよね。
でも、その自然な感情をそのまま出すと、
いじめっ子の「いじめたい欲求」を完全に満たしてしまい、
さらに「病みつき」にさせてしまう
んですね。
それで、このような、特定のポイントをいじめられる場合に、効果的なのは、
「軽く肯定して受け流す」
という事です!
引用:http://www.ituore.com/entry/explanation
「えー!認めるの?」
と思われるかもしれませんね。
でも、もし、自分が逆に、いじめっ子の立場だとして客観的に考えてみてください。
「感情的に否定したり、泣きそうになって逃げる相手」
と、
「軽く肯定して受け流す相手」
とでは、どちらが
「拍子抜け」
するでしょうか?
それは確実に、
「軽く肯定して受け流す相手」
なんですね。
これを理解して、この段階での、いじめっ子に効く言葉とは、例えば、
- 「チビのくせに!」→
「うんうん、あと10センチは欲しかったんだよね。伸ばす方法って何がいい?」 - 「おい、デブ!」→
「地球をちょっとだけ重くしちゃってるね。ダイエット始めるんだよ」 - 「ほんとブスだね!」→
「そだね。○○さん(相手)みたいに美人になりたかったよ。残念!」 - 「髪型、死ぬほどダサいな!」→
「自分でもイメチェンしたいんだよ。どうすればマシになると思う?」 - 「おまえの話し方、ムカつく!」→
「あー、親にも言われるんだよ。直したいのでどんな言葉がむかつくか教えてよ!」
というような感じです。
実は、これは、私の相談者がいじめっ子に効く言葉として実践して、効果があった言葉なんですね。
全て、
- 「言われたことが事実と感じなくても、相手にそのように映っていればそれを認める」
- 「深刻ではなく、前向きな表情と口調で受け止めて、改善方法とかを明るく逆質問する」
という姿勢です。
確かに、このような反応をされると、いじめっ子側は、拍子抜けし、いじめる快感を味わえないんですね。
「こいつをいじめてもつまらない‥」
と感じて、いじめの対象から外れたり、逆に改善点をアドバイスしてくれるようになった事例もありました。
慣れるまで大変ですが、この考え方をマスターして自分のケースに当てはめてみましょう。
いじめっ子に効く言葉②「存在そのものを否定される場合」
引用:https://toyokeizai.net/articles/-/155971?page=2
次の段階は、
「存在そのもが否定される場合」
という深刻ないじめです。
これには、
- 死ね
- 生きてる価値ない
- いなくなれ
などの辛辣な言葉や書き込みなどがありますね。
こんなことを言ってくるいじめっ子に効く言葉は何でしょうか?
まず、意識しておきたいのは、この場合は、1段階目とは全く違う状況、つまり、
「認めて軽く受け流す問題ではない!」
という事です。
いじめられることが習慣になっている方は、この点が意識できず、結果的に、
「いじめっ子に越えてはならない一線を越えさせ、こちら側が耐えられなくなる」
という流れになってしまうんですね。
そもそも、法治国家で、
「人間として自尊心を持って生きる権利を、同じ人間に奪われることはあり得ない」
ことで、そこは、
「人間として毅然と反撃しなければならない」
ことを、強く意識しておく必要があります。
その上で、この点での攻撃をしてくるいじめっ子には、感情的にならずに冷酷な感じで、
「明確に強く反撃する」
ようにトレーニングしておきましょう。
引用:https://and-plus.net/back-talk/
例えば、
- 「死ね!」→
「ボクが死んで、君が死ななくていい理由ってなんなの?それを誰が希望してるの?
名前挙げてみてよ?」 - 「いなくなれよ!」→
「学校にお金払って通ってるからいなくなれないなぁ。どうしても我慢できないなら、君が転校できるように先生に相談してあげようか?」 - 「お前は生きてる価値ないわ!」→
「それって誰が決めることなの?あんた、そんな重大なこと言える価値があるんだ。あんたのどこがそんなに優れてるのか教えてよ!」
といった感じです。
かなり強烈な否定感が理解できると思います。
これが、1段階目との違いで、いじめっ子側は同じように攻撃してきても、ことで、相手は、
「これはまずかったかな‥」
と感じさせる効果があります。
先程同様、これらも実際にいじめっ子に反撃して効いた言葉ですよ。
1段階目の場合との対応の違いが分かるでしょうか?
それは、1段階目のいじめは、多少なりとも、
「こちら側が改善できる、または意識してるよ感を伝えていけるレベル」
であるのに対し、2段階目は、
「許されない言動であることをいじめっ子に意識させる」
という違いですね。
もちろん、このように反撃しても、相手がすぐに引くわけではない場合もありますが、この場合は、相手の反応とは無関係に、人間として認められている基本的人権を守らなければならない訳ですね。
ですから、この段階では、相手の反応など気にすることなく、効果的な仕方で、いじめっ子に効く言葉をバシッと伝えましょう!
この線引きを明確にしておくと、やがては、
「あの子はいじめても結果的に面倒くさい‥」
という印象を周囲に与えられる可能性が高くなるんです。
時間はかかるかもしれませんが、このような状態になると、環境が変わっても、生涯、
「いじめられにくいオーラをまとうことができる」
んですね。
まとめ
まとめてみますと、いじめっ子に効く言葉は、
- 特定のポイントをいじめられる場合→認めて軽く受け流し、逆質する!
- 存在を否定されるようないじめの場合→冷静かつ強烈に否定する!
という2段階に分けて考えておく、ということでしたね。
いかがだったでしょうか?
ここでご紹介したことは、
「こう言えれば苦労しないよ!」
と感じる方もいるかと思います。
しかし、上記の具体的ないじめっ子に効く言葉で対応した方々も、私と共に考えて、そして、
「繰り返し練習して、自信を持った雰囲気で切り返せるようになった」
んですね。
ですから、まずは、
いじめられ体質を抜け出す方法を意識し、その上に、ここで紹介したいじめっ子に効く言葉をケースごとに適用してアレンジできるように練習して備えておきましょう!
いじめられ体質を改善する3つのポイント!いじられにくい雰囲気とは?
家族や親しい知人を相手に練習すれば、必ず身に着けられる内容ですので、ぜひ、やってみてください。
いじめは、すぐには無くならないかもしれませんが、これも習慣と継続が、忘れた頃に効果を発揮してくる分野なんです。
幸福な人生のためにも、諦めずに、まずはできる事をやってみましょう!