「人間関係が上手くいかない!」
だれもが定期的に感じる事ではないでしょうか?
私はメンタルケア心理士として、仕事やプライベートでも多くの方からの相談を受けてきました。
最近は、その中でも、
「人間関係を断捨離されてしまった‥」
という相談が多くなっています。
そんな場合、どうすればいいんでしょうか?
また、原因を考えた方がいいのか、気にしない方が良いのかどっちがいいんでしょうか?
この記事では、私の経験から、人間関係を断捨離された場合の対応方法に関してご紹介しますね。
目次
人間関係を断捨離されたらどうする?
人間関係を断捨離されたら「そのまま放置」がベスト!
結論から言うと、ほとんどの場合、人間関係を断捨離された場合、
「そのまま放置」
で良いです。
なぜでしょうか?
「人間関係を断捨離‥」
「断捨離」とか流行りの難しい表現で言われますが、要するに、
「相手に嫌われて避けられた、距離をとられた」
ってことですよね。
まぁ、これまで親しかった友人や交際相手、こちら側は親しいと感じていた人に
「断捨離」
されると、パニックになったり、怒りがこみ上げたり、大きなショックを受けてしまう事もあるかと思います。
でも、冷静によーく考えると‥
- 自分を断捨離した相手にも好き嫌いの好みや基準がある
- その好みや基準をこちらは全部知っているわけではない
- その好みや基準にこちら側は全部合わせる事はできないし合わせる必要もない
- その相手に断捨離されたことは全て自分が悪いからではない
- その相手に断捨離されたからといって、誰からも断捨離されるわけではない
- その相手も別の人に断捨離されていることもある
こんなことを考える事をおすすめしています。
冷静に考えると、どんなに親しくしてきたとしても、様々な事情で、人間関係を断捨離、つまりは、「距離を取る」ことにせざるを得ないこともありますよね。
そして、もう一つ意識したい点が、
「人間関係は常に五分五分の責任割合!」
ということです。
相手にも5割の責任があり、逆にこちらの責任は5割しかないんですね。
ですから、相手が誰であれ、人間関係を断捨離されても、過剰に反応することなく、
「自分は5割の中で人間関係を保つために努力してきたけど、
相手の5割のニーズを満たせなかったんだなぁ‥」
とだけ考えればOKではないでしょうか?
「そのまま放置」できない大切な人からの断捨離はどうする?
「そのまま放置」できないほどの大切な人に人間関係を断捨離されてしまった場合はどうでしょうか?
この場合はまず、下記を考えましょう。
- 本当に、断捨離されると困るのか?
- 自分の方が8,9割悪かったことを認めて「泣きつく」感じでも人間関係を修復したいか?
この2点に迷わず、
「Yes」
であれば、しつこくならない範囲で、自分を断捨離した相手に近づくことができますね。
そして、
- 親しかった人間関係を断捨離されてしまってどのように感じているか
- 断捨離されてしまった自分の原因(事前に複数良く考えておく)を素直に反省する
- そのほかの原因も確認する
- すべてを改善し、もう一度人間関係を修復させたいと強く感じてる
ことなどを、順番にタイミングよく伝えてみましょう。
このように、相手を責めるのではなく、
「自分は~のように感じて悲しかった」
「自分が改善したいところはこのような所」
「見当はずれの所もあると思うので、率直に教えて欲しい」
というように、
「謝罪と自分側が改善したい意向」
を積極的に見せてきた方が、
人間関係を修復できているんですね。
ただし、相手にもよりますが、このような感じで人間関係を修復しようとすると、その後は、
人間関係の基本となる、
「五分五分」
を保つのは難しくなる事も覚えておいて方が良いでしょう。
良くても、
「7:3」
くらいの割合で、相手に有利な関係性となる事が多いです。
それで、そうであっても、
「本当にそれでも関係性を保っていきたいのか?」
を真剣に考えてから、行動した方が良いですね。
相談者の中には、一時的には、人間関係が修復できましたが、その後の数年間、相手からの度重なる要求でストレスが増し、結局、自分側から相手との人間関係を断捨離した、という事例もありました。
そうならないためにも、その相手の性格傾向や、先の人間関係も冷静に考えてから、行動しましょう。
人間関係を断捨離された3つの原因とは?
引用:https://coach.co.jp/view/20170315.html
人間関係を断捨離された場合、自分が悪かった点を深刻に悩み過ぎる必要は無い点を説明しましたが、
「悩むのではなく、反省して今後の人間関係に役立てる」
事は大切ですね。
なぜなら、人間関係での自分の責任は5割ですが、その5割の中で、相手を刺激し、怒らせる、不快に感じさせる点が複数あるなら、今後、他の人間関係にも影響してくるからです。
「そういえば、これまでも複数の人から人間関係を断捨離されたり、疎遠にされてしまうことがあった‥」
というような人は要注意ですね。
では、私のこれまでの相談者の中で、人間関係を断捨離されやすい代表的なタイプ3種類を御紹介しますね。
特徴① 何気ない言動が相手を苛立たせる
人間関係を断捨離されやすい人の1つ目の特徴がこれですね。
いわゆる、
「空気が読めない」
タイプです。
パターンとしては、
すごく怒らせなくても、イラっとさせる言動が多い
↓
相手はその都度、指摘せずに我慢する
↓
本人が気づかないので、苛立たせる言動を繰り返す
↓
相手の我慢が限界になり、人間関係を断捨離される
となります。
まぁ、誰にでも、自分では分からずに相手をイラっとさせてしまう事はありますよね。
でも、このような人は、その人だけでなく、多くの人を苛立たせる傾向があるんですねぇ。
例えばもし、これまでに、
- 複数の人から、色々な分野で「改善して!」を指摘されることがあった
- 飲み会などでも誘われるのが遅い、または直接は誘われない
- 相手から話題を振られることが少ない
などの傾向があるなら、このタイプなのかもしれません。
このようなことが少しでも思い当たるなら、信頼できる友人や先輩、上司など、アドバイスしてくれやすい方に率直に自分の改善点を聞いてみる事をおすすめします。
自分では気を付けても「的外れ」な視点になってしまうので‥
特徴② 承認欲求が強すぎる
引用:https://noel-media.jp/news/47
いわゆる、
「かまってちゃん」
ですね。
自分がこのタイプなのかはどうすれば分かりますか?
下記に当てはまる方は要注意ですね。
- 相手との会話で自分が話している割合が多い
- 相手に褒めてもらったり感謝されないと不満が残る
- 相手から指摘されるとまずは反論したくなる
- SNSでの「見て!見て!」投稿が多い
だれでも少なからずこのような傾向はありますが、どれにも当てはまると、やはり、
「承認欲求が強いウザい人」
と見られている可能性が高いかも‥
相談者にはこのタイプの方もいて、男女問わず、2,30代が多い感じがしています。
逆の立場で考えると分かりますが、承認欲求が強い人の視点は常に、
「自分」
ですよね。
ですから、相手からすると、自分の事をあまり重要視しない、
「面倒な人」
として映り、結果的に距離を置かれるようになってしまうわけですね。
特徴③ 約束やお金にルーズ
引用:https://seiko-keihatu.com/punctual/
最後の特徴は、
「時間や約束、貸したもの、お金の貸し借りに関してルーズ」
な人ですね。
本人は気づいていませんが、こういう人は、残念ながら、
「断捨離して!」
と言っているかのように、周りの信頼を失っていることに全然気づかないんです。
なぜ、そこまでいい加減なのか?
私も、相手からこの理由で絶交されたという方と面談したことがありましたが、一番感じたのは、
「これまでの生活環境や基準の中で、このルーズな基準でも許されてきたため、それが普通だと感じている」
ということでした。
誰にも、その人の育った環境があり、独自の基準があるわけですが、本来、それを一般常識や普通の人間関係に合わせていく事を、人生のどこかの時期で学んでくるわけですよね。
でも、このような人は残念ながら、これまでそれを学ぶような機会がないまま大人になり、ある場合には、周りに助けられて生きてきたようなんです。
残念ながら、
「助けられて当然、周りが自分の基準に合わせて当然」
と自然に考えてしまっている人もいるんですね。
では、自分に関して、少しでも、そのように感じる事はありませんか?
もし、多少でも当てはまるなら、大きな断捨離ポイントになってしまうので、早めに、
「一般的な約束ごとを守る基準」
を信頼できる方に教えてもらうことをおすすめします。
「結構、みんな厳しいんだなぁ~」
と気づくかもしれません。
このように、人間関係を断捨離されたら、思い悩むことなく、
「具体的に反省する」
ことによって、その他の人間関係でも断捨離されてしまう惨事を防げますね。
まとめ
まとめてみますと、
- 人間関係を断捨離されたら、放置してOK!
- 人間関係は「5割5割」の責任関係!
- 人間関係を断捨離された3つの原因を反省してその他の人間関係に生かす!
ということでしたね。
いかがだったでしょうか?
急に人間関係を断捨離される事は不快であったり、ショックでもありますね。
でも、感情の生き物である人間同士の関係ですら、そのようなことは人生において生じるのが現実です。
深追いせずに、同じ失敗を避けていく事を冷静に考えて自分を守った方が賢いですね。
ぜひ、感情的にならずに対処していきましょう!