仕事をしている以上、上司との関係は避けることができないため、
「上司と何とか良い関係を保ちたい!」
と感じますよね。
ただ、中には、あまりにも自分とタイプが合わない上司もいて、体調不良になるまで追い詰められてしまうケースもあるんですね。
メンタルケア心理士である私の元にも定期的にこの点の相談があります。
上司とのトラブルを抱えると、悔しさが倍増し、
「絶対に上司に仕返ししてやる!」
と感じる方もいるかと思います。
そこでこの記事では、上司と合わない場合、どんな体調不良になってしまう可能性があるのか、また、賢く仕返しする2つの方法をお伝えしていきますね。
目次
上司が合わないと体調不良に!?
体調不良
になる事はよくあります。
私の知人にも、そのような経験をしている方が複数いますね。
考えてみればこれは当然のことで、特に上司という立場の人が合わないと、
毎日の会社生活がとてもストレス度が高いものになりますよね。
では、どんな形で体調不良が表れてくるんでしょうか?
体調不良はメンタル面の不調から!
- パワハラ、セクハラ的
- 理不尽
- 冷たい
- 責任転嫁する
などだったりすると、まずはこちらのメンタル面がやられてきます。
特にその上司がいる環境で、下記のメンタル面での症状が生じてきたら要注意ですね。
- ほかの同僚や上司相手だと冷静に考えられることが考えられなくなる
- 自分はダメな人間だと感じてしまう事が多くなる
- 常に気持ちが焦ってしまう
- 集中力や決断力の低下
- 仕事内容よりも上司に注意されないようにすることに意識が向いてしまう
- 特に理由なく毎日落ち込みやすくなった
- 朝の出社時が一番しんどくなる
- 夜の眠りの浅さや寝つきの悪さが加速している
- 同僚にも上司の不満を伝えるのが面倒くさくなってきている
いかがでしょうか?
「うつ」の症状ですよね‥
特徴としては、最初はその合わない上司に対してのみの症状が、段々と、誰に対しても、そして帰宅後も症状がでてきてしまう、という点です。
そこまでメンタルが追い詰められることを早めに自覚することが重要になりますね。
体調不良を放置するとマズいことに‥
メンタル不調をガマンし続けていると、物理的な体調不良症状が表れてきます。
もちろん、人によっては先に体調不良面が表れてくる方もいますが、多くの場合、感情面でのストレスが増したり長期化すると、メンタル範囲内で抑えられなくなり、物理的な体調不良として表れてくるんですね。
では、上司が合わない場合、どんな体調不良が出てくるんでしょうか?
私の元に相談に来られた方の多くは下記の症状がありました。
- 息苦しさ、動悸
- 頭痛
- 胃腸の痛みや不調
- 目の疲れや首の凝り
- 手足の冷え
- ほてり・めまい
- 疲労感や倦怠感
どれも、単体で見ると、他の原因があるかもしれないことですね。
ただ、このような症状が、
- 複数表れている
- 病院の検査でも特に原因が確認できない
ようであれば、上司が合わないことのストレスが体調不良の原因なのかもしれません。
普段から健康な方ですと、このような心身の症状はあまり意識していなかったり、
「自分の心構えのせいだ‥」
と感じてしまうかもしれませんが、それも危険な見方ですね。
やはり、このような体調不良がずっと続いてしまうと、いずれ限界を迎えてしまう事は目に見えています。
早めに、
「上司が合わないことで体調不良になっている‥」
ことを自分でしっかりと認めることが重要です。
上司が合わない場合の賢い仕返し方法はこの2つ!
このように、上司が合わなくて体調不良になったしまったような場合、
「絶対に仕返ししたい!」
と感じる方も多いかもしれません。
しかし、仕返しと言っても、気持ちばかりが焦り、
「くやしいけどうしたらいいか分からない‥」
という場合もありますよね。
また、逆効果の、
「単発での感情的な仕返し」
になってしまう、ということもあるんですね。
では、このような場合、どのように対応するのが、
「賢い仕返し」
になるんでしょうか?
第三者目線で客観的に「仕返し」を考える!
私がメンタルケア心理士として相談を受ける中で、一番感じてきたことは、このような感情的になる中で一番重要なのは、
「感情的になると、大体失敗する」
ことを意識するという事ですね。
もちろん、体調不良になってしまうまで追い詰められ、当の上司本人は全く気付いていないような状況ですと、感情的になってしまうことは良く理解できますね。
私も以前の会社では同じような状況で苦しられたことがあったので、その辺りはよく分かります‥
ただ、
「一時的に感情を吐き出すようなやり方」
や、
「その後の関係を考えないような仕返し方法」
は、長い目で見て自分のためになる
「大人の賢い仕返し」方法
とは言えませんよね。
このように考えて、私が相談者にお勧めして効果的だった、
「上司が合わない場合の賢い仕返し方法」
は次の2つです。
仕返し① 上司を完全に満足させる必要はないことを認めた態度を保つ!
会社の指示系統的に言うと、上司からの指示は重要な経路ですよね。
でも、だからと言って、上司にもタイプがあるので、
「その上司が全て満足するように仕事を果たす義務は部下側にない!」
という基本原則を理解しておくことは重要です。
嫌な上司は、何かにつけ、こちら側の仕事について、文句を付けてきたり、パワハラ的な言動を示してきます。
その要求が、正当なものかはどうしたら分かるでしょうか?
それは、その指示や要求が、
「上司の感情を満足させるためなのか?」
それとも、
「会社全体のために必要なことなのか?」
という事で判断できます。
もし、会社全体の売り上げや人間関係のために必要なことであれば、自分の方が合わせて改善していく姿勢が必要ですね。
逆に、一人の上司と言う人間の感情を満足させるための要求だと感じるなら、本来、それは従う必要がないことなんですね。
判断に迷うようなら、信頼できる同僚に第三者目線でアドバイスしてもらいましょう。
ただ、いつもあからさまに反発すると、問題が大きくなるので、
ふてぶてしくない、自信をもった態度で
「ああ、そうですか、分かりました」
程度でやり過ごすことが、賢い「仕返し」になります。
性格が悪い上司は、自分がパワハラする時(そうしてると思ってない人も多いですが‥)の相手の反応を楽しんでいる事もあるんですね。
- 「おびえてすぐに言いなりになる」
- 「すぐに反発する」
などの両極端な感情的な反応を取ると、予想通りの反応で上司を楽しませてしまうこともあるんです。
ですから、まずは、
「上司を完全に満足させる必要はないことを認めた態度を崩さない」
で、上手に受け流す
という事が、賢い仕返しとなります。
仕返し② やるべき事を徹底的に果たしながら主張する!
「仕返し①」の方法は、どちらかというと、
「上司と合わないことが生じても、堂々とやり過ごしていく」
という、
「受け流し型の仕返し方法」
でした。
でも、それでは我慢できない場合やうまくいかない場合は、転職覚悟でこの、
「徹底対抗型の仕返し方法」
を取る事をおすすめします。
ただ、誤解しないで欲しいのは、やはり社会人として仕事をしている以上、
「ビジネススキルや仕事結果は高いレベルを保っておくのが最低条件」
という事です。
つまり、このことができていない、いわゆる
「仕事ができない人」
とあなたが見られているのであれば、
上司からのパワハラや嫌な言動を誘発しやすい
ということですよね。
ビジネスである以上、この点は各自に責任があるので、常に、
「仕事ができる人」
として、誰にも認められるように、余分の努力をし続ける必要があります。
でも、合わない上司は、それでも、嫌な言動を仕掛けてくる場合があるわけで、そんな時には、
「徹底抗戦型の仕返し方法」
を取ることができます。
例えば、
- 理不尽な要求や叱責を受けた時には、感情的にならずに理由を問い詰める
- 普段からメモや録音を取り、上司の理不尽な要求に証拠で対応する
- 同僚と良い関係を保ち、上司の理不尽さを多くの社員も感じている事を暗に伝える
- 会社の相談窓口があれば、証拠と共に論理的な文面書類で相談する
- 嫌な上司のさらに上の上司に普段から敬意を示しておき、相談する
などですね。
このような徹底抗戦をすると、当然ながら、合わない上司との関係は一層緊張したり、さらなる嫌がらせを受けるかもしれません。
ただ、相談者の中には、
「論理的に抵抗してくる態度に驚いた上司がそれ以後は、態度を改めた!」
という結果になった方もいたんですね。
なので、
「これでだめなら転職でいいや‥」
という覚悟を持ち、賢く仕返ししてくと、意外と状況が好転するかもしれません。
繰り返しになりますが、これは、
「他の社員目線で見ても、仕事上のレベルが指摘されることが少ない高い場合」
に効果を発揮します。
もし、自分がそうでない、つまり、
「突っ込み所が満載の仕事できない社員」
として見られているのであれば、まずは、ビジネススキルや人間性を磨いていった方が無難ですね。
会社への相談は「会社目線」で伝える!
最後に、会社の上層部や相談窓口に相談する際に注意したいのは、この、
「会社目線で論理的に伝える」
という事です。
感情的になっていると、訴える時にも自分中心になり、いかに自分が被害を被ったか、という点ばかりを強調してしまうかもしれません。
でも、そうなると、会社側としては、
「多少のストレスに耐えられない自己中な社員」
と判断し、上司ではなく、あなたの方を退社させる方向性にもっていこうとするかもしれません。
人事部や上層部が関心があるのは、当然ですが、
- 会社全体としてのデメリット
- 会社の評判
の2つなんですね。
ですから、訴える時は、
- 「その上司がいる事で、私だけでなく課や部署全体にどのような悪影響があるか?」
- 「その上司の問題が業務上や取引先との関係にもどのように悪影響があるのか?」
というような点を
論理的に時系列でまとめて提出する
ことをおすすめします。
そうすると、
「この人は、自分の被害だけでなく、会社全体の視点で見れている!」
と会社側にアピールでき、問題となっている上司側を異動させたりの対応を検討してくれる可能性も高くなります。
まとめ
まとめてみますと、
- 上司が合わなくて体調不良になる時は心身ともにやられやすい!
- 上司が合わない時の仕返し①は、堂々と受け流す態度で!
- 上司が合わない時の仕返し②は、仕事評価が高い状態での徹底抗戦!
ということでしたね。
いかがだったでしょうか?
上司はこちら側では選べないため、立場的にもこちら側が弱くなると感じるかもしれません。
でも、感情的にならない適切な方法で、
「賢く仕返しする」
事は可能です。
それでも解決しない時は、迷うことなく、転職しましょう!
体調不良が長く続く状況でも、そのような上司が放置されている会社に長くしがみつく義務は何もありませんね。
それで、いつ転職したり、起業しても通用する専門分野を鍛えながら、我慢しすぎることなく、合わない上司とも上手に付き合っていきましょう!