最近、街中でも「ドイツ車を見かける機会が増えている」とお感じの方も多いようです。
実際、報道によると、国内の自動車市場では、輸入車シェアは4年続けて過去最高を更新しており、そのほとんどを占めるのが、ドイツ勢との事なんですね。
車好きな方だけでなく、車に関心のない3,40代の女性でも、「一度、ドイツ車に乗ると、国産車に戻れない」と感じる方も多いようです。
では、ドイツ車のどこが魅力なんでしょうか?
私もこれまで20台以上の車を乗り継ぎ、ここ数年は、ドイツ車を乗り継いでいますが、よく言われるように、「ドイツ車は乗せてもらうのではなく、運転してみないと良さが味わえない」と強く感じています。
それで、この記事では、私の経験でお伝えできる、ドイツ車の魅力と、日本車との違いをご紹介しますね。
目次
ドイツ車の魅力は?日本車との4つの違いはこれ!
ドイツ車とは、「御三家」と言われるメルセデスベンツ、BMW、Audi以外にも、フォルクスワーゲン,miniなどのメーカーがありますね。
とりわけ、「御三家」に共通している魅力はなんでしょうか?
私は、何台かドイツ車「御三家」の車に乗り継ぐ中で、下記の4点の魅力を感じています。
【1】走行性能を重視
ドイツには速度制限なしのアウトバーンがあるからなのか、ドイツ車は基本的に車の「快適性」より、本来の「走行性能」に力を入れています。
これは、走りのモデルだけ、というだけでなく、全てのグレードで実現されています。
それこそ、車の作りへの考え方自体がしっかりとしているんですね。
日本車はどちらかというと、「快適性や利便性」が最重要視され、残りは、「経済性」と「走りのグレードやモデル」というジャンル分けがなされているように感じます。
また、「走行性能」というと、エンジン関連に注目しがちですが、ドイツ車は、エンジンのチューニングはもちろんですが、例えば、ブレーキの作りもしっかりしています。
私の整備士の友人は、「クラウンでさえブレーキ性能ではドイツ車の比ではない」と言っていました。
また、エンジンのチューニングやサウンドも好みはありますが、車好きには良さが伝わると思います。
例えば、フォルクスワーゲン「ゴルフ」とAudi「A3」のエンジンは基本的に同じですが、チューニングはかなり異なります。
やはり、大衆車のゴルフより、フォルクスワーゲンのプレミアムブランドであるAudiの方が、車好きにはたまらないチューニングがなされています。
そして、それは、メルセデス、BMWとも異なるので、これらの3社であれば、どれを選んでも、このような基本走行性能ではとても満足すると思いますよ。
この辺りは、残念ながら、ドイツ車と比較すると、どうしても国産車では、あまり重要視されていないような気がしてしまいます。
実際は、やはり「走る道具」なので、この基本性能がどのグレードの車でも高いレベルにある、という事が、「車作りをよく分かっているメーカー」という評価に繋がるわけですね。
【2】先進的でセンスある高級感のデザイン
これは家具や携帯電話などでも同様ですが、ヨーロッパのデザインセンスは、本当にセンスがいいですね。
ドイツ車にもそのセンスが生かされており、新しいモデルが出るたびに、どんどん精錬されたデザインになっていきます。
最近は、日本では軽自動車でさえ採用されている「流れるウインカー」や「LEDのお洒落なデザインのスモールランプ」なども、ドイツ車から採用されていると言われています。
それでいて、派手過ぎずに存在感を主張する、という絶妙なバランスを保ったデザインが特徴となっています。
しかも、御三家のデザインはそれぞれの個性が強く出ており、決して見間違えるようなことはありませんよね。
対して国産車では、見慣れない新車はエンブレムを見て、「あ、トヨタ車なんだ」と分かるような感じではないでしょうか?
つまり、メーカーとしての統一したコンセプトが薄く、車種毎にデザインや味付けを考えてしまっている気がします。
なので、例えば「プリウスの~代目は受けたけど、~代目のデザインは全く不評だった」というようなことがよくあるようですね。
このあたりの現状を考えると、やはり、世界の車メーカーが、ドイツ車を基準としている事も頷けます!
【3】エントリーモデルでも味わえる「手抜き感」の無さ
個人的には、この点はかなりの信頼できるポイントと感じています。
例えば、Audiだと、A3でもA6では、すべてのスペックは異なりますが、車としての基本的な走行性能や安全性のレベルは、エントリーモデルのA3でも充分に実感できます!
これは、メーカー側のコンセプトがよく表れますよね。
基本性能でも、金額に応じた「手抜き」をするのか、それとも、金額差は、便利装備系統での差と考え、基本的な性能は、下のクラスでも充分に満たして、メーカーとしての走りや安全性のポリシーは固守するか、という考え方の違いかと思います。
日本車だと、カローラとクラウンでは、基本性能から全く異なりますね。
私は近い世代のカローラにもクラウンにも両方乗った経験がありますが、快適性だけでなく、車の基本性能の両車の差は歴然でしたよ。
ちなみに、カローラとメルセデスAクラス(エントリーモデル)の差も歴然でしたが‥
【4】安全性の高さ
「ドイツ車の安全性は極めて高い!」とよく言われてきました。
私はドイツ車で事故ったことがないので、経験談は語れませんが、車の作りとしては、「安全面は信頼できる!」と、BMWの整備士の知人が語っていました。
彼によると、「アウトバーンがあるドイツでは、基本性能は全て、最低200キロで衝突した場合の搭乗者の命の確保を考えて作ってあるようだ」との事でした。
ブレーキ性能も、「200キロのフルブレーキで最短の制動距離で停止する」ことを考えてブレーキローターの大きさも作っているという事なんです。
やはり、日本車と比較して、制限速度の考え方で、最低でも100キロ以上の速度差がある国の車、という事なので、安全性に対する基本的な考え方がよく分かりますね。
それでいて、ボディを無用に重くせずに燃費も国産車と大差ないわけですから、素晴らしいですよね!
ちなみに、最近、「安全性では世界1!」と言われているメーカー「ボルボ」は、どちらかというと、「安全装備面」での安全性評価が極めて高いようですね。
私は、主にこのような4点が、ドイツ車の魅力と日本車との大きな違いと感じています。
では、ドイツ車を選択する場合、どんな特徴を考えれば良いでしょうか?
ドイツ車「御三家」の特徴は?
まず、考えてきたように、ドイツ車の各メーカーの基本性能やデザイン性のレベルに大差はありません。
ですから、その点は、大衆車のフォルクスワーゲンを含め、どのメーカーでも信頼することができますので、選択ポイントは、各メーカーが重要視しているイメージやセンスが自分に合うメーカーを検討する、ということだと私は感じています。
私は、BMW→メルセデス→Audiと乗り継いできましたが、それぞれ、下記のような印象を持ちました。
BMW
3社の中では、一番、スポーティーなイメージが強く、年齢的にも2,30代に人気がある。
走りのモデルでなくても、スポーティーで若い印象を求めている方にはおすすめ。
メルセデスベンツ
3社の中で、一番の高級ブランド印象が強い。年齢的には、40代以降の幅広い年齢層に好まれている。
イメージ的に、「いかにも」という自慢げな印象や、フロントフェイスが、かなり「威圧的」なモデルも多いため、その押しの強さイメージをどう見るかで好みが分かれる。
Audi
3社の中では一番控えめな印象があるが、「主張しすぎないセンスの良さ」が、3,40代の男女のファンを急増させている。
「主張の強すぎないプレミア感」を求めている方にはとてもお勧めなメーカー。
いかがでしょうか?
このように、高い基本性能に大差はなくても、3社それぞれのベクトルは全く異なる方向性を指し、そのファンも異なる層であることが分かります。
また、ドイツ車の魅力的な点と、国産車との違いが具体的にどんなことなのかも少し理解頂けたかと思います。
確かに、私も、ドイツ車のセンスと実用性の両面の魅力にひかれ、なかなか日本車には戻れない状態です。
(もし、戻るとしたら、以前愛用していたスバル車などの、コンセプトの強いメーカーくらいしか、現時点では選択肢が考えられないような感じです‥)
ぜひ、ドイツ車を検討される方は、上記の点を考えて、それが魅力に感じるのであれば、10年落ちの中古車やグレードは無関係なので、一度はドイツ車を所有してみる事をお勧めします!
まとめ
ドイツ車の魅力と安全性 私が感じた日本車との違いはこの4点!
- ドイツ車のメリットは「基本走行性能」や「日本車には真似できないデザインセンス」!
- ドイツ車は、エントリーモデルでも手抜きなし!
- 御三家各社のコンセプトを考えて自分に合うメーカーを選択する!