運転中、横断歩道を通過する際、渡りたい歩行者がいるのに一時停止するか迷った事はありませんか?
「歩行者いるけど、後続車や対向車もいるし‥」と思い、つい、そのまま通過してしまった経験は多くの方があるかと思います。
しかし、これは、明確に交通法規違反となります。
道路交通法では、違反すると3ヵ月以下の懲役または5万円以下の罰金が科せられ、違反点数は2点減点、普通乗用車では7000円の反則金を払うことになるんですね。
この点、最近、JAFが定期的に実施する「信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査」(2018年版)結果が発表されました。
この結果から何が読み取れるでしょうか?
また、ミドルエイジのベテランドライバーとして、「横断歩道で一時停止できる心構え」には、何が関係しているのでしょうか?
この記事ではこのような点を考え、40代のベテランドライバーに相応しい対応や考え方ができる事を目指していきましょう。
目次
横断歩道一時停止率ランキングの全国平均結果は衝撃の8.6%!
この調査の結果、横断歩道での一時停止率の全国平均は「8.6%」と発表されました。
これは衝撃の数字ですね‥
なぜなら、「9割以上の車が横断歩道の歩行者の存在をスルーした」ことになるからです。
不名誉な最下位は栃木県です。
栃木県では、なんと「99.1%が一時停止を無視している」結果です!
ちなみに栃木県は、平成30年で人口10万人当たりの交通事故死者数も全国7位に名を連ねていますね。
この横断歩道での一時停止だけが関係しているわけではないと思いますが、「交通マナー認識」と事故率自体は関係しますよね。
少しでもドライバーの認識が向上することを願いますね。
横断歩道一時停止率ランキング上位は「長野県」と「静岡県」!
逆に、横断歩道一時停止率ランキング上位はどの県でしょうか?
他県と大差をつけている上位1,2位は下記の通りです。
引用:http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety/crosswalk/index.htm
1位:長野県(58.6%)
2016年の調査開始以来、毎回高い停止率。
2位:静岡県(39.1%)
統計図を見ると分かりますが、この2県の停止率は確かに他県よりかなり高いことが分かりますね。
特に、長野県は、圧倒的な差ですね!
長野県と静岡県に共通する県民性は「ボランティア参加精神」!
では、この2件は、なぜ、横断歩道一時停止率が高いのでしょうか?
もちろん、明確な理由は誰にも分かりませんが、よく言われる「県民性」はある程度影響してくることは予想できますよね。
長野県と静岡県に共通する県民性があるんでしょうか?
実は、この上位2件と正の相関関係があると言われているのが、「ボランティア活動参加率」なんです!
「横断歩道の一時停止とボランティア活動参加率に何の関係が?」と感じますよね。
でも、確かに因果関係はありそうなんです。
まず、静岡県です。
平成28年に「安全な生活のためのボランティア活動」を行った10歳以上の人の割合が、統計となっていますが、それによると、静岡県は「8.9%」で、これは全国1位なんですね。
引用:https://www.pref.shizuoka.jp/j-no1/anzenborantexia.html
この「安全な生活のためのボランティア活動」とは、防災活動、防犯活動、そして、交通安全運動も含んでいます。
県民の交通安全意識が高いことは予想できますね。
そして、長野県ですが、こちらは、2016年度の「25歳以上ボランティア活動」ランキングで全国4位となっています。
1年間にボランティア活動をしたと答えた25歳以上の人数を比較しているランキングのため、長野県では、特に学校行事などではなく、本来の自発的精神でボランティア活動に参加する大人が多い事が分かります。
引用:https://todo-ran.com/t/kiji/22074
これらの統計から、「ボランティア活動が盛んなところで一時停止率が高い」という見方は、ある程度納得できそうですね。
それで、「他者のために行動することに前向きな県民性」が一時停止率を高めている、という事も言えるかと思います。
私は静岡県出身ですが、確かに静岡県は、穏やかな県民性と言われていますし、今でも、優しい人が比較的多いと思います。
最近は交通事故率が増加してしまっているようですが‥
横断歩道一時停止率に、このような「ボランティア精神」という県民性が関係している事は意外でしたね。
横断歩道一時停止と魅力的な40代との関係は?
では、私たちミドルエイジのベテランドライバーとして目指すべきなのはどんな姿勢でしょうか?
「横断歩道で歩行者がいれば、適切な形で一時停止する」という事は当然ですね。
しかし、それ以上に、大切なのが、その動機や構え方ではないでしょうか?
統計にあったように、「他者のために前向き」「周囲への配慮ができる」「車に乗っても人格が変わらず逆に寛容になれる」といった姿勢を表したいですよね。
このよう構え方は全て、「40代の余裕のある思いやり」という魅力的な特質として表れてきます。
当然ながら、これは、一時停止や運転という小さなジャンルだけでなく、仕事、人間関係、プライベートなど人生のすべての面でも共通する「人間性」となりますよね。
いかがだったでしょうか?
「横断歩道での一時停止率ランキング」が「他者配慮」という県民性、つまり特質に基づいている事、そして、それが、「魅力的なミドルエイジ」を形成していく事も考えられました。
明日から、横断歩道前では、イライラせずに、大人の余裕を持って、道を譲っていきましょう!
まとめ
【横断歩道一時停止率ランキング】長野と静岡が上位の理由は県民性?
- 横断歩道一時停止率ランキングの1位2位は長野県と静岡県!
- 共通する県民性は「ボランティア精神」!
- 車の運転でも、「40代の余裕のある思いやり」を示す!